事業者名  高松琴平電気鉄道株式会社
事例名称  サイクリング列車
概要
 香川県サイクリング協会等のイベントと連携して参加者に自転車を携帯の上、専用車両に乗車し目的地最寄り駅にて下車(その後自転車でサイクリングを楽しみクイズ・ゲーム・歴史探訪など行う。)するサイクリング列車を運行。
取組の様子  
サイクリング列車の車内
協力者・関係者
 香川サイクリング協会、(財)日本サイクリング協会香川支部、香川教育委員会、高松市教育委員会、さぬき市、西日本放送、KSB瀬戸内海放送、四国新聞社、朝日新聞高松支局、読売新聞社高松総局、日本自転車振興会、香川バイオコロジをすすめる会(順不同)
背景
 サイクリングは、『いつでも、どこでも、だれでも』気楽に参加できるスポーツであり、豊かな自然に恵まれた讃岐路を電車と自転車を利用してサイクリングすることで現在、失われつつある親子のふれあい、仲間作り、町の歴史探訪など楽しみながら地域と共に歩む「ことでん」の企業指針としての取組があった。
内容
対象路線:琴平線・志度線
実施日:平成15年5月3日
運賃(往復):
 ・Aコース(瓦町〜琴電志度)大人800円・小人400円
 ・Bコース(琴電琴平〜琴電志度)大人1380円・小人700円
参加人数:
 ・Aコース 大人20名 小人3名
 ・Bコース 大人24名 小人3名
第一回目的地 国営讃岐まんのう公園 乗車区間 高松築港〜琴電琴平 
第二回目的地 志度町大串自然公園  乗車区間 琴電琴平〜琴電志度

鉄道事業者、沿線自治体の概要
事業形態   :第一種鉄道事業者
営業キロ   :60.0km
輸送人員(平成14年度):13,453千人
主な沿線自治体及び人口(平成15年3月末):高松市:334,638人、さぬき市:56,713人、琴平町:11,435人
効果
サイクリング列車実施が新聞等で取り上げられたことで、新体制の「ことでん」が地域連携を重要視していること、「ことでんは変わったのだ」ということが認知され、沿線で開催される各種イベントの関係者が電車との提携も視野に入れたイベントを望むようになりロマンテックサンポート企画きっぷ・商店街と連携した買い物共通券等が実現した。
成功(失敗)理由
高松市は、平坦な地形で自転車の利用が盛んであり、駅近郊にはサイクリングを楽しめる風光明媚な公園、海岸線があるという環境に恵まれていたこと。
電車を利用することで普段自転車では行くことが出来なかった場所へ小さな子供を持っている家族・仲間で行くことが可能になり、新規の需要開拓に繋がったこと。
本取組においては、香川サイクリング協会から企画依頼があり、地域とともに歩む「ことでん」として、イベントを成功させるために両者の責任者が協議し実現にむけて調整を進めることができたこと。
今後の課題
サイクリング列車のイベントに係る事前周知(告知媒体の作成及びマスコミ等との連携強化)の徹底。
サイクリング列車のイベント参加者との自転車の受渡しが速やか、かつスムーズに行える方法を検討する等、更なる利用者サービスの向上。
お問い合わせ先  四国運輸局